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異能力の果て―ジョジョに見るバトル漫画の発達史

物語の考察

みんな大好きバトル漫画。ぼくも大喜利みたいにバトル漫画や、それに登場する能力を妄想しています。ちなみにぼくは団体戦の能力バトル漫画に興味津々なので(ワールドトリガー続き楽しみですね…)、一人じゃ活かせない異能力を考えるのが最近のトレンドです。

 

バトル漫画を語るときに、面白いのは異能力という概念の存在です。単純なパワーでの殴りあい、どっちが強いのかという次元ではなく、その漫画のみに適応されるルールのもと異能力をぶつけ合うわけです。

 

この異能力という考え方は、漫画創成期からあったわけではなく、前回ポストした記事がごとく「お約束」のなかから発展していったものだと思います。

 

アニメ化でいっそう燃えつきるほどヒート!な『ジョジョの奇妙な冒険』を例にして、異能力の発展について考察します。

 

ジョジョ第一部

ジョナサンジョースターが吸血鬼となった旧友ディオと戦う第一部。バトル漫画として登場する概念は「吸血鬼」「波紋」です。吸血鬼は不老不死になり肉体が強化され気化冷凍法などという冷凍レーザーなどの攻撃が可能です。一方、波紋使いは独自の呼吸法による戦闘スタイルで、水のうえにたったり、壁にはりついたり、吸血鬼に致命傷を与えたりすることができます。

 

ジョジョ第二部

お調子者のジョセフが、人類とは異なる進化を遂げ石仮面を生み出した闇の種族「柱の男」と対峙し、戦っていきます。第二部で登場するバトル概念は引き続きの「波紋」と「柱の男」という超常的な身体能力です。柱の男という概念は、吸血鬼の上位互換のような位置付けにありますので、バトル漫画としての構造は大きくは第一部からは変わっていません。お互いのバックグラウンドによって身体能力が超常化しており、竜巻をおこしたりシャボン玉に波紋を帯びさせたりしながら相手の弱点をつきます。

 

上でみていったように、第一部、第二部で登場した能力は肉体を強化したり、破壊力の高いなんらかの攻撃を行うことができる「理由付け」という役割であり、ベースはどちらの攻撃力が強いのかに終始しています。これは、漫画創成期以降の王道であり、バトル漫画のお約束のファーストステップとして位置付けたいと思います。ジョジョにおける能力の考え方が大きく進化していくのは第三部以降、スタンドが登場してからになります(次の更新に続く)。